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人の力学 > 人を育てるには


人は成長し様々なことを経験するにしたがい、それを身の回りの人に話して聞かせたい欲求が高まってきます。

それを満たすため無意識にいつの間にか自分の話をよく聞いてくれる人を求めるようになっていきます。

聞かされる方にとって関心のある内容でしたら歓迎なことですが、そうではない場合は苦痛な時間になります。

話を聞いてくれる人は自分の欲求を満たしてくれるわけですから聞かせる方にとっては悪い気はせず、場合によっては聞いてくれる人に好意的な感情が生まれてきます。

こうした心理をうまく人の成長につなげることはとても有効です。

特に教師と生徒、組織の中で上司と若い部下の関係では良い人間関係の構築と生徒や部下の成長を同時に達成できる可能性をもっております。

明治時代菌類の研究分野で大きな成果を残した 南方熊楠 の子供時代の話を聞いたことがあります。

熊楠は小学生時代、学校であったいろいろなことを家へ帰ってからおばあさんに話して聞かせてあげたらいつもうれしそうに聞いてくれていたそうです。

熊楠はおばあさんがいつも自分の話をよく聞いてくれるので嬉しくなり、そのうち学校で習ったことも良く覚え話してあげようと考えました。

そして家に帰っておばあさんに、学校で習ったことを聞かせてあげました。

おばあさんはやはり嬉しそうに話を聞いてくれました。
おばあさんには勉強の内容はもう難しくて理解できなかったが、うれしそうにずっと熊楠の話を聞いてあげました。

熊楠はいつも自分のお話をうれしそうに聞いてくれるおばあさんのために、更に一生懸命勉強し続けました。

そうした経験が自分の才能を引き出すことになり、十代ですでに植物学の分野では博識を得ていたそうです。

もともと天性の素質があったこととはいえ、幼少時代おばあさんとこうした良い時間を過ごしたことが後年、粘菌に関する研究が世界的に評価されるに至った下地にもなっていたのではないでしょうか。

関心のある分野について、できるものならどこまでも追求して理解し、納得でき満足に到達するまで取り組んでいきたいということは、誰にでも備わった本能に近い仕組みなのでしょう。

こうした心理をうまく利用するのは人の埋もれた個性を引き出すのはとても有効です。
人を引き上げるのには教え諭すという意識よりも、関心ごとを引き出しうまく追跡本能を起動させてあげるようなつもりで臨む方がより自然で効果的なようです。

ちなみに英語education(教育)はラテン語では ducere(連れ出す・外に導き出す)という語に由来することから、「教育とは、人の持つ諸能力を引き出すこと」とする。
となっているようです。ウィキペディアより引用させていただきました。


成人の相手を教え諭す必要が生じた場合、話の内容によっては工夫しないと後々しこりを残してしまう場合があります。

それなりに経験を積んだ社会人ともなると、面と向かって教えられた場合にはプライドが邪魔をして素直に聞けない真理がはたらきます。

今後のことを考え、そうした状況を避けたい場合は、例えば相手が自分で気が付いたと思うような話のもっていきかたをもって臨むことは一つの方法です。

このように実社会でのリーダーは、部下とのコミュニケーションの中から関心の高い分野をよく聞き出し、必要なポイントには自ら気付かせる配慮が部下を育て、経験を重ねていくに従い業績へ の貢献が更に期待できるようになっていくでしょう。

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